冬のぼくたちは
©1996 青野りえ

雲を見てた 僕はひとり 色の褪せた映画の中
いつも2丁目の犬が吠えてる こんな午後には一人でいたい

冬が終わる頃は街を駆けてく
君に会えるのだろう?約束なんて何もないけど

探した答えは乾いた風の中
いつか春が来てゆっくり思い出す

雲を見たよ いつかふたり こんな夜には夢を見ていたい

頬を染めたまま君は手を振る
いつか判るのだろう 明日は長い夢の続きと

夏に憧れて冬を彷徨う
愛の面影がゆっくり離れてく

朝に憧れて星に帰りたい
冬のぼくたちは乾いた風の中

夏に憧れて冬を彷徨う
冬のぼくたちは無くした夢をみる