c/w バランサ
2006年6月11日(日) 浜松 esquerita68
3ヶ月ぶりのライブはエスケリータ。今回はガル師匠といしかわの、いわゆる「元祖ブラックバス」(略してガンブラ)での登場。競演はいしかわの古くからの友人たちで構成される、日本で数少ない(唯一?)本物のパゴーヂを演奏するサンババンド「バランサ」を迎えてのライブとなった。「いやー、本当に懐かしいね。僕が皿洗いに目覚めた高田馬場のDUOで、よくさ、夜な夜な大合唱してたんだよねー」(いしかわ)
当日は予想通りの雨(笑)。ここまでくると、もう「ブラバのライブは雨」は伝説ではなくもはや常識の域に達する勢いだ。「期待を裏切らないね、天気は」(ガル師匠)「いや、多分ね、今日の昼間、は○ちゃんが演奏してたからさ・・・」(いしかわ)(編註:そう、この日は浜松Jazz Weekで、お気楽ムードフュージョンバンドMoody (K)nightsが演奏をしていたのである。)。ガンブラ到着のころにはすでにバランサはリハを行っており、軽快なサウンドが鳴り響いている。これは面白くなりそうな気配だ。いしかわは久しぶりの再会を喜び、さっそく昔話に花を咲かせている。
軽くビールをしばいて、いよいよ本番スタート。満員御礼の会場は、既に熱気でムンムンだ。まずはいしかわのラグなカッティングがスタート。「日焼け跡」だ。「今回はすべての曲で実験をしてみようと思ってね」(いしかわ)との言葉どおり、ギターソロでのスキャットや、ガル師匠とのリズム合戦など、今までにないアプローチを見せている。続いて「家族の風景」。会場がしっとりと包まれていく。軽いMCに続いて「夕暮れ」。いつにもましてのびのびと、ナチュラルに歌ういしかわ。むせび泣くような切ないソロを織り上げるガル師匠。イントロが始まった瞬間、「そして僕は途方に暮れる」かと思わせる意外なアレンジになったのは「季節がわり」。「ちょっとPOLICEとかのにおいもする感じにしたかったんだよね」(ガル師匠)「僕らの曲って、結構8ビートでも16ノリのやつが多いから、こうやってストレートな8ビートにすると、すごく新鮮だよね」(いしかわ)。「とぼけた顔」は久しぶりの演奏。「前回はやっぱりガンブラのときだったよね?」(ガル師匠)「そうそう、ある意味、ブラバはこの曲で始まったようなもんだもんね」(いしかわ)。そう、ブラバとして初のオリジナル曲がこの「とぼけた顔」なのである。様々な思いを胸に、涙をすするオーディエンス(編註:イメージ)。さらに「台風」で畳み掛けるガンブラ。会場のみならず、お天道様の涙もとどまることを知らない(編註:雨が降ってるだけです。)。最後は「太陽と悪魔」でニューオーリンズな雰囲気を演出。ほっこりとあったまるステージだった。
---セットリスト---
日焼け跡
家族の風景
夕暮れ
季節がわり
とぼけた顔
台風
太陽と悪魔