「ひとりぶらば旅」
2008年9月23日(火祝) 代々木 ブーガルー
c/w GreenNote、Loffel、ソウチ、iLine


飛び石連休になった23日は東京へ。昼前から家を出て、新幹線で読む本を物色しているうちに立ち読みで3冊ほど読んでしまったおかげで、背中がちょっと凝り気味の状態で新幹線へ。ちょうどいいタイミングでひかりが来てたので、ちょっと予定よりも早く東京に着くことになった。

早く着いても、今回は出番が1番めなのでリハの時間も遅く、早くライブハウスに入ってしまうと、またこの前のように飲み続けてしまってダメな人になってしまう自分が思い浮かんだ。それじゃいけん。なんとか一人の大人として、素敵に過ごせる時間割を組まんといけん。と、一念発起しつつどうやって時間を過ごそうかと考えていると、学生時代を過ごした高田馬場が頭をよぎった。おお、そうだ、最近どうなってるんやろうと思っていた、昔働いていた飲み屋(DUO)が別の店になってるからそれを観にいくか。で、そのまま早稲田〜神楽坂〜飯田橋と流れていけばいい時間に代々木に行けるやろう、と心を決めて、東京駅から高田馬場へ向かった。

早速降り立った高田馬場は、相変わらずの雰囲気ではあったものの、さかえ通りを歩いてみると、いろんなお店が入れ替わっていて、昔の姿を思い出せないところも。そんな中で鳥安などは昔のまま。いやー、懐かしいねえ。しみじみと歩いていくと、旧DUOだったお店は、昔の佇まいは感じられるものの、もうまったく別のお店になっていた。記念に写真を撮って、そのまま早稲田通りへ戻り、早稲田を目指す。

途中、お昼を食べていなかったので、やはりラーメン激戦地でしのぎを削ってるラーメンを食べたいな、と思い、しかもからその存在をきいていた「大分宝来軒」に寄ってみた。そう、いしかわの地元にも「宝来軒」という素晴らしいラーメン屋さんがある。ここののれん分けかと思いきや、のれんの種類が違うのに気がついた。おお、もしかすると、大分市の大手町にある「宝来軒」の流れなのかもしれんね、と思い、弟が「あれは別もんやけんね」と言ってた理由が判った。程なくして出てきたラーメンは、チャーシューに焼きが入れてあって、それのダシがスープに混じって、これはこれで結構美味しかった。最初は普通のラーメンにすればよかったかな、と思ったけど、次に来たときの楽しみにしておくことにした。確かに本家の宝来軒にはかなわないかもしれないけど、大分宝来軒という名前で、この激戦区高田馬場でしっかりと戦って残っているところを買ってあげたいな、と思った。大分ラーメンちゃ、あまり知られとらんからね。これがきっかけで大分のラーメンが好きになって、ラーメンツアーで大分を訪れてくれる人とかも居るだろうし、その人が大分で食べたら、やっぱり美味しいなー、って思ってくれるならそれでよいかな、と思った。

腹ごなしに早稲田へ。W大を覗くと環境イベントで大にぎわい。おかげで構内もスルー。懐かしい掲示板を覗いたり、昔だらだらとお酒を飲みながらギターを弾いてたベンチとかに座ってみたり。前抜きめんたい弁当を買ってた弁当屋も健在。その近くのビルで、なんとスタジオイナフジが営業しているのを発見!!おおお、復活したのかー。第2学生会館の地下で営業してたスタジオだったのだけど、学館の取り壊しとともに姿を消していたのよね。ここの親父さんは、本当に名前をよく覚えている人で、たまに顔を出しても、「あら石川さん、最近はどうですか?」みたいな話を多分出入りしている人全員にできる。そんなことがいろいろ思い出されて、看板を観てしみじみ。この界隈は思い出の場所がかなり無くなってしまってるので、こうやって当時のことが思い出せるスポットが、形を変えつつも残っていることが嬉しい。

ひととおり思い出を整理したところで、神楽坂〜飯田橋を歩く。ここは定点観測的に、結構毎回歩いているので、以前来たときに工事中だったところが出来上がったりなんかしてた。それにしてもやっぱり好きな場所だなーと思う。もし東京に住むならやっぱりこの界隈がいいかなー。ま、そんなことはこの先なさそうだけど(笑)。

ところで、今回は何しに来たんやったっけな、あ、そうか、ライブやった、という具合で代々木ブーガルー入り(編註: やっと本題です。)。すっかり歩き疲れてちょっと眠かったけど、ちょうどいい時間に入って、ちょうどいい具合にリハ。やる曲を考えながら音合わせ。全体的にうすーくリバーブをかけてもらって雰囲気作り。PAの方ともすっかりなじんだので、音がきまるのも早い。慣れたところが一番。

前回のブーガルーや、この前やったポンタさんのセッションライブのときの反省もあって、今回はお酒の量をビール1本にした。最近買った声のことについての本にも、お酒はのどをほどよく充血させてくれるので、声が出やすくなる、みたいなことを書いてて、ああー、これこれ、と思ってたんだけど、この話をした人全員に、「でもあんたは飲み過ぎ」と指摘されたので、ここらへんでひとつ大人の階段を登ろうと思い、飲む量もコントロール。あげくステージドリンクも、温かいお茶にして、体やのどを冷やさないようにしてみた。ね、どうどう?ちゃんとしてるでしょ?(編註: そういうことを言ってる時点でどうかと思うけど。。。)

さて本番。今回はちょっとしっとりした曲を中心に構成してみた。で、記憶の法則もあるので、最後の曲として「台風」をもってきたりなんかして、いろいろ実験しつつ。いつも真ん中へんに入れちゃうんでね。あと、今回は一応歌詞を用意してみた。結局一度も観なかったんだけど、ぶっとんでしまったときに戻ってこれるという安心感はあって、すごくリラックスでしたかな。そう、今回のテーマはリラックス、というのもあったね。変な力が入らないようにするってことも、声のためにはいいらしく、そういうのを実際の現場で実験してみた、という感じ。結果はまずまずだったかなあ、と。これからのライブでも、こういうコントロールはやってみたいと思うし、そうやってちゃんと準備してやると、本番も集中できることが多いなと思うし。何しろ覚えてるし(笑)。いいことずくめだ。なんでもっと早く気がつかなかったんだろう。

というわけで、来てくださった皆さん、本当にありがとうございました! 当日聴けなかった人はセットリストのタイトルをクリックしてみてください。



---セットリスト---
日焼け跡
あじさい
夕暮れ
心の声
どうよ?
台風



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