2001年7月29日。遂にJT/BTがベールを脱いだ。多くの人々がこの日を待ち望んでいたのだろう(当社比)。


Merry Youには100人を超えるオーディエンスが殺到し、今か今かと白い幕に包まれたステージを見つめていた。

”You want the best.You got the best.The hottest band in the world, JT/BT!!”


 
 
 

開場にアナウンスが流れ、「Detriot Rock City」のイントロが始まる。強烈なドラムフィルと共に幕が破られ、JT/BTの姿が現れる。会場の熱気が一気に高まり、逃げ惑う子供や3歩半ほど引いたオーディエンスの存在を忘れさせる。エースまりもんとポールおばQの息のあったツインリードでさらにハイボルテージへ。間髪入れずに「I Want You」のアルペジオが始まる。しっとりと歌い上げるポールおばQと、それに続いて激しいリズムを刻むピータードン&ジーンあっしゅ、さらにテンション溢れるアツいギターをたたみかけるエースまりもん。オーディエンスもヒートアップしたステージについて行くのが必死だ。負けるな、オーディエンス!
さて、一息入れた後に、ジーンあっしゅのソロタイム。そう、伝説の流血ソロだ。赤く燃え滾るようなライトアップの中、不気味なサウンドと共に口から流血!やはり逃げ惑う子供たち。そしてその興奮冷めやらぬうちにジーンあっしゅがリードボーカルをとる「後藤さんだ(God Of Thunder)」へ突入だ!ジーンあっしゅの見事なボキャブラで日本語に仕上がった至極の名曲だ!しかし、ここで思わぬアクシデント!!アツくギターソロを奏でるエースまりもんの弦が切れる!マズい!直ぐに別のギターを用意するが、半音下げチューニングのため慌てふためくステージ裏とはうらはらにライブは転がり続けていく。お次は「I Stole Your Love」だ!エースまりもんのサウンドを失くしたポールおばQは、渾身の力を込めてギターソロを奏でる。さらにエンディングではジーンあっしゅによる「Firehouse」さながらの火消し!消防法と、かに道楽ビルの構造上、本物の火吹きこそできなかったものの、オーディエンスのボルテージはここでさらにさらにアップ!(もちろん当社比)
さて、ポールおばQの流暢なジャマイカン英語によるMCののちに、いよいよお待ちかね「Love Gun」だ!ギターが復活して自らのペースを取り戻したエースまりもんのギターがうなる!さらにピータードン&ジーンあっしゅの繰り出す強力なシャッフルリズムに乗って、ポールおばQはオーディエンスの中に突入!会場の隅から隅までを駆け回り”Love Gun”を熱唱だ!会場すべてに挨拶を終え、何故か髪が短くなったまま”We love you!”と叫び、何事も無かったかのようにまたくしゃくしゃのアフロヘアをかぶるポールおばQの胸は、多くのオーディエンスの気持ちに触れ、アツい思いでいっぱいとなる。そして流暢な日本語でこう叫んだ!

人生いろいろ辛いこともあるけど、自分を大切にしろ!そして、時にはロックンロールパーティで踊り明かそうぜ!

そうだ!本家KISSのMCの直訳だ!そのままラストナンバー「Rock'n'Roll All Nite」へなだれ込む。こちらはジーンあっしゅのボーカルでご機嫌なナンバーだ!クライマックスはポールおばQによる、ブギカメこずえちゃんばりの華麗なマイク捌きもあって、会場一丸となっての大熱唱!!さらにギターを壊すかと思いきや、そーっと大切そうにギターを地面に置くポールおばQの合図で演奏はすべて終了。浜松中がアツく燃えた瞬間だった。そして疾風のように去っていったJT/BT。そしてありがとう、オーディエンス!

You want the best.You got the best! アナタハサイコー!!!
 
 



当日の模様



 
 
 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 

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