アナタハサイコーツアー Vol.1
Live Report(2002.2.24.)

あっしゅ・てっちゃん・ひで  まりもん

 2002年最初のライブはバンドナイトの出演となった。今年のツアータイトルは「アナタハサイコーツアー2002」。KISSに大きく影響されたブラバは、今年は感謝の気持ちを込めてライブをやっていこうという決心をし、この日を待っていた。
 ところが、である。リーダーいしかわは前日の呑みすぎによる2日酔い(本人曰く「2日めも酔っぱらい」だそうだ)で、朝から酒くさい。途中マクドナルドのドライブスルーで受けた無駄に長いアンケートにもご機嫌で答えてしまいやや遅刻。あげくリハーサルから呑み始めている。どうなることやら。。。

 しかし、心配は無用だった。メンバーはそれぞれリハーサルで何かをつかんでいた。本番は彼らには珍しいくらい落ち着いてスタートした。1曲め「The Day Afternoon」2曲め「サブリナ」と続く。てっちゃんの気持ちいいリズムに加え、ことのほか気合の入っていた服部あっしゅのベースが勢いに乗って気持ちよいグルーブを出している。ここでまりもん岡本いしかわのギターの異変に気づく。「なーんかさ、変な音やってんなあ(岡本)。」そんなことには全気にせず進めるいしかわ。ここで3曲め「ぐうたら」の最後にいきなりいしかわのギターの音が止まる!!「えー、業務連絡です。9Vの電池をお持ちの方はいらっしゃいますか?」というMCがむなしく響く。ところが、いつものブラバのように動揺することもなく、むしろそのハプニングを楽しんでいるかのようである。そして何事も無かったかのように再開。

動揺してない2人

 次の曲は名曲「冬のぼくたちは」。切ないバラードである。会場が一丸となって聴き入っている。岡本の切ないギターが会場を包み込む。さらにR&Bアコースティックサウンドを確立した「Too Late, Tonight」へと続く。ここでも岡本のブルージーなクールでかつアツいギターソロが炸裂する。

泣きのギター演奏中

 いよいよ終盤である。ちょっとしたMCの後、「花びら」のイントロがスタート。ノリノリだ。原曲は土臭いサザンロックなアレンジなのだが、ブラバではややシャッフルしてファンキーに仕上がっている。「愛のない歌なら、聴きたくもないでしょう」という天才青野りえの書いた歌詞が切なく響く。あっしゅ&てっちゃんのリズム隊はぐいぐいと引っ張っていく。

てっちゃん あっしゅ

 しばしのMCの後にシングル「人魚姫」へ。シングルではバリバリの打ち込みで作られていたこの曲も、ライブでは肉体感あふれるアコースティックサウンドになっている。そして、最後は「情熱」。服部あっしゅの流れるようなベースと、てっちゃんのスパイシーなパーカッション、さらにはいしかわの切れのあるカッティングに岡本の流暢なフレーズが絡み合ったサウンドは、今のブラバが如何に脂の乗った状態かを物語っていた。会場もクライマックスを迎え、拍手が鳴り響く。ありがとう、バンドナイト!そして、ご来場の皆さん、アナタハサイコー!!!

いしかわ セットリスト

The Day Afternoon
サブリナ
ぐうたら
冬のぼくたちは
Too Late,Tonight
花びら
人魚姫
情熱



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