NATSUMI with ザ・ブラックバス
Live Report(2002.10.26.)


 秋になって精力的に活動を始めたブラバだが、今回はキュートなシンガーソングライターNATSUMIとの共演で、3部構成という豪華なライブ!前回の野外演奏でウォーミングアップもバッチリの様子。

 当日の夕方からしとしとと降る雨。そんな天気を見て、NATSUMIが一言「私、超雨女なんですぅ・・・」。なんと、ライブ10回につき晴れの日は2回ほどしかないという、かなりの雨女ぶりを遺憾なく発揮。これには自他ともに認める雨女じゃーまねAKOもびっくりだ。

 さて、そんな話はさておき、早速ライブの模様をお伝えしていこう。今回は3部構成で、1部がNATSUMI with ザ・ブラックバス、2部がNATSUMIソロ、3部がブラバ、という流れ。まずは1部から。「KISS」はNATSUMIのナンバーで、いしかわのカッティングから始まるファンキーでちょとシブめな曲。続いて今度はブラバの「サブリナ」、さらに続けて簡単なMCの後日本語ポップスの王道と好評の「台風」へ。センチメンタルな歌詞が、暖かい家族の風景を描く。簡単なMCの後、NATSUMIの魅力満載なバラード「愛のあるトコロ」。6/8拍子のリズムが心地よく流れていく中、岡本のブルージーなギターソロがむせび泣く。NASUMIのキュートな歌声と、いしかわのハスキーな声とが交互に流れ、それぞれがお互いを引き立てる。続いて「気まぐれ」をいしかわがしっとりと、そして力強く歌う。「脱出」はNATSUMIのナンバー。軽快なメロディとちょっとブリティッシュな雰囲気が、普段のブラバでは感じることのできない可愛さを彩っている。1部最後は「日焼け跡」。パーカッションのてっちゃんがセンスいい感じで煽る。最後の長いフレーズは、NATSUMIといしかわがハモッていて、いつもよりもガツンと伝わってきた。

 2部はNATSUMIの弾き語りで会場を包み込む。「彼方」「マイフレンド」と、ポップでほんわかとした曲で盛り上がった後に、バラード「12時の瞳」へ。会場に集まった多くのNATSUMIファンは、すっかりと世界に引き込まれていた。

 休憩の後、3部の始まり。最初は岡本といしかわの2人で「とぼけた顔」を演奏。最近では浜松で多くのミュージシャンにカバーされているので、口ずさんでいる人も多い。続けて力強いカッティングで始まった「花びら」、続けてイントロでのメンバー紹介をはさんで「情熱」へとたたみかけていく。一転、「Too Late,Tonight」では、ヒートアップした体をやさしくいたわるようにしっとりと。最後の曲「The Day Afternoon」の前に、ちょっと長めのMC。集まってくれたたくさんの聴衆に感謝の意を述べる。しかし、ここで姉さん、事件です。時間がたっぷり余っている!急遽アンコール用にとっておいた「人魚姫」を最後の曲として演奏。この曲は以前、いしかわが参加していたバンドWestbound Kathy青野りえが歌っていたものだが、いしかわがキーを変えてカバーして、シングルにもなっているので、そのイメージが強い。しかし今回はNATSUMIが歌うということで、原曲のキーで演奏されたが、これが少しばかりダークな雰囲気で切なさをさらに強調する。いつまでも色あせない名曲だ(当社比)。クライマックスを向かえ終了!一旦引き上げたものの、アンコールが鳴り止まない。実は曲を用意していないブラバだが、その筋に人気のある「ぐうたら」をアンコールに演奏して幕を閉じた。

今日のブラバは心持ち力が抜けていて、とてもいい雰囲気だったように感じられた。これも底力をつけてきた証拠であろう。次回もますます期待膨らむライブであった。


セットリスト

1部〜NATSUMI with ザブラックバス

KISS
サブリナ
台風
愛のあるトコロ
気まぐれ
脱出
日焼け跡

2部〜NASTUMI

彼方
マイフレンド
12時の鐘

3部〜ザ・ブラックバス

とぼけた顔
花びら
情熱
Too Late,Tonight
The Day Afternoon
人魚姫(with NATSUMI)
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ぐうたら



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