アナタハサイコーツアー Final
Live Report(2002.12.22.)


 アナタハサイコーツアーもいよいよクライマックスを迎える。そう、待ちに待ったファイナルである。昨年の反省から、今回は木許氏率いるSTORYの恒例行事である冬至ライブにお邪魔して、身の丈に合ったスタンスで3周年を祝うことになった。以前に比べ少し知恵がついてきているブラバである。

 さて、「リハ120%本番30%」をモットーとするブラバだが、今日は幾分様子が違う。リハも雲行き怪し気である。うーん、大丈夫か、ブラバ。。。ところが、そんなことは気にもしていないメンバーは、リハ終了後即座に生中で乾杯。何だ、いつもの調子ではないか。これも数々のライブを積み重ねてきた結果であろう。ロック寄りのSTORY前半チーム終了後、早速セッティングに取りかかる。最近MD用のマイクを購入したいしかわは「これ、安いのにいい音で録れるねん。」と嬉しそうである。

 おもむろにSEがフェイドアウトして客電が落ちると、いしかわの切れ味抜群なカッティングがスタート。「日焼け跡」である。「どうも!ブラックバスです!」とのかけ声に、堰を切ったような客席の大拍手(当事者比)。ブレイクに続けて、歌が入った瞬間オリジナルバージョンにいきなり変化!一気にニューオーリンズへトリップしたかのようなゆるい、ゆるい流れがたまらない。さらに、ギターソロ前ではまたもや速いテンポに変化し、怒濤のような岡本のギターソロがたたみかける。何だ何だ、今日のブラバはひと味違うぞ。続けて「Too Late,Tonight」で一気に大人の世界へ今度はトリップだ。いつもよりもダイナミクスを増したブラバのアンサンブルが、うーん、グルーヴィー。「こんにちは、ブラックバスです。」というMCで3周年を噛み締めた後、アコースティックR&Bの真骨頂「夕ぐれ」が続く。「見えないものを見る力をこの僕に 茜色に染まる空はくれるだろうか」というサビのフレーズが心を掻きむしるようである。さらに続いて大人気の名曲「台風」へ。遠くの地から故郷を思うこの曲に心打たれ、涙する聴衆たちも数知れず(やっぱり当事者比)。ここで、服部あっしゅから皆さんへお知らせのMC。「今日、ここに集まってくれた皆さんに、生しぼりを勧めます。生しぼりを友達に勧めよう!(by スガシカオ氏)」そのまんまやん。そんなアホな時間を過ごした後、至極のバラード「とぼけた顔」へ。ギター1本でしっとりと歌い上げるいしかわに、岡本の切ないギターとコーラスが絡む。これまた涙なしでは聴けない。ブラバ、最近こういう路線なのか?さらに続けて、冬といえばこの曲「冬のぼくたちは」へ。「3連は世界を制する」とは誰が言ったか、柔らかいリズムに包まれて、ほんわりと、そしてどこか切ない情景が脳裏をよぎる。ここでMC。「今日ここに集まってくれた皆さんに、3rdアルバム「ソウデスカ」を勧めます」ここで繋がった。さっきのあっしゅのMCは、これをやりたかったがためだけの前振りだったのか!何と、凝ったことを。しかし、あまりやり過ぎると知恵熱がでるのでここらへんでサクっと曲へ。「The Day Afternoon」で一気にノリノリである。ブルージーな岡本のソロ、てっちゃんの小気味よいソロの後ろでは、遊び心満載のバッキングでいしかわあっしゅが煽る。そして最後は印象的なベースラインで始まる「情熱」。メンバー紹介ののち、いつにもまして情熱的な雰囲気。3周年を飾るに相応しい、今までの総決算なライブであった。

メンバーより・・・
ありがとうございました!今年はいい年でした。来年も宜しく!!!


セットリスト

日焼け跡〜ボン・キュッ・ボンVer.〜
Too Late, Tonight
夕ぐれ
台風
とぼけた顔
冬のぼくたちは
The Day Afternoon
情熱



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